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ボサノバとジャズとお酒の日々2



「マイケル・フランクス/アントニオの歌」
この歌は、名前の通りアントニオ・カルロス・ジョビンに捧げられた歌である。都会的な色彩の強い彼の曲は、
ちょっとレイジーでアダルトな香りがする。歌詞の内容からして、やや哲学的な傾向が強いが、彼のやさしい
歌声とスローなボサノバのリズムが、歌詞の内容を嫌味なく聞かせてくれる。
この歌が似合うのは、休日に遅く起きてブランチを取っている時が一番かもしれない。そう、昼の暖かい光の中で
のんびりと、ゆったりとした時間が流れている時だろうか・・・・・。
あとは、昼間に海岸沿いの道をのんびりとドライブしている時だろうか・・・・・。いずれにせよ、太陽の光の中で
ゆったりと時間が過ぎていくシチュエーションが一番相応しい。。。。

「ワルター・ワンダレー/レイン・フォーレスト」
オルガンによるボサノバ演奏はとしては、彼の演奏が一番有名だが、それも相当初期の頃からこの楽器を
使ってやっていた。このレイン・フォーレストは、彼の一番のヒットアルバムである。アルバム中トップの曲である
サマーサンバ、イパネマの娘、コールミーなどは、BGMとして、ラジオ・テレビによく流されている程有名な曲と
言って良いだろう。
バーブレーベルから様々なアルバムが出ているが、それらの中でも、このレイン・フォーレストは最高の出来と言って
良いと思う。

「ゲーリー・マクファーランド/ソフト・サンバ」
上記と同じバーブレーベルから出ているアルバムだが、若くして亡くなってしまったので、非常に希少価値のある
アルバムがソフト・サンバである。編曲のセンスが抜群で、多くのジャズミュージシャンに影響を与えたアルバムで、
ビートルズの「シーラブズユー」、「アンドアイラブハー」などは、名作と言って良い編曲の素晴らしさだ。当時流行って
いた曲を軽いボサノバに編曲して、ボーカルを重ねて録音するという非常に凝った編曲になっていて、彼の名前を
一躍有名にしたのだ。。。。
しかし彼は、このアルバムの後、数枚を出して亡くなってしまった。渡辺貞夫は、彼と親交があったため、この時に
彼に捧げた曲を作ったほどである。
ちょっとお洒落な都会のボサノバの走りは、このアルバムから始まったのかもしれない。CMにも使っても、今でも
格好良いと思うが如何だろう・・・・・。

「松任谷由実/あの日に帰りたいwith小野リサ」
♪泣きながら、千切った写真を、手のひらに繋げてみるの♪♪ と、有名な出だしで始まるこの歌を聴くと、今でも
当時下宿していた多摩川そばの登戸のアパートを思い出す・・・・・
彼女とは、ほぼ年が同じということもあって、大学1年の頃からのファンである。「飛行機雲」というアルバムは、
繊細でいて色彩豊かな彼女の歌詞とサウンドが、ギターフォーク全盛時代の中で、際だって派手に見えて、とても
同じ大学生とは思えない、何か別世界の出来事のような気がして、「虚構」の世界とも言って良いかもしれないが、
それが妙に新鮮だった。。。。

テレビドラマ「家庭の秘密」のテーマ曲として、登場したこの歌は、大学生受けしていたけど、それ以外ではマイナー
だった彼女を一躍スターにした!この歌は大ヒットしたのだ。松任谷正隆、細野春臣、林立夫、鈴木茂のユニットで
オリジナルは作られている。
しかし、今回の「あの日に帰りたい」は、バックは小野リサのギターとボーカルだけで完全なボサノバに編曲してある。
ユーミンが、気負わず伸び伸びと歌っているし、小野リサのギター&ボーカルがなんとも言えない哀愁がある・・・・・。
是非一度聞いてみることをお薦めしたい。。。。。

「EGO-RWRAPPIN`/満ち汐のロマンス・色彩のブルース」
一時期CDショップや飲食店の有線放送でかかっていた曲が「色彩のブルース」だ。サウンドがジャージーでやや
古めかしく作ってあるが、センスの良さが随所に感じられる曲で、最初聞いた時には、吉田美奈子が出したジャズ
アルバムの中の一曲だとすっかり勘違いしていた。メロディーラインが哀愁があり、なかなかいい曲だなと思い、
CDショップにこの曲の入っているアルバムを買いに行ったところ、そのアルバムにもそれらしき曲がなく、一体誰の
曲なんだ?と1か月近くCDショップで探していた。ジャズコーナーで探していたら、全く見つからず、諦めかけていた
ところ、インディーズコーナーで偶然試聴したCDの中にあって、ひょっとして・・・・と思い番号を指定して試聴したら
探していた曲(色彩のブルース)だったのだ。

アルバム全体を聞いてみると、もの凄いジャージーな曲があるかと思えば、一昔前のポップスグループのような
曲があったり、こてこてブルース系の曲があったりとサウンドが多彩で、その上センスが良いので本当に関心して
しまった。関西出身のグループということらしいが、以前に「ナニワエクスプレス」というブルース系バンドながら、
フュージョン系サウンドが上手なグループがいて結構気にっていたことを思い出した。関西のバンドは奥が深くて
関心させられることが多い。この夏は、ミナミあたりのライブハウスめぐりをしたくなってきた。。。。。

「木佳野佳子/Siesta(シエスタ)with白鳥英美子」
ボサノバは夏よりも秋の夕暮れに聞くのが一番好きなのだが、この曲だけは日曜の昼下がりが似合う・・・・・・
ジャズピアニストの木佳野佳子が全編ボサノバのアルバムを最近出したが、この曲はそのタイトル曲である。
ちょっと乾いた感じのピアノの音に、白鳥英美子の澄んだ歌声がかぶさっていく。トワエ・モアの頃に比べて、
かなり抑えた歌声が、上手く力が抜けた感じになっていて、それが「シエスタ=お昼寝」の雰囲気を上手に
醸し出している・・・・・・シャンペンブランチの後に、軽い昼寝をとる・・・・・・・休日の至福のひと時かも・・・・

このアルバムには、お馴染みの「アントニオの歌」を初めとして、ジョビンの「赤いブラウス」、「コルコバード」や
ボサノバの名曲「マシュケ・ナダ」などが収められている。NYで録音されている関係で、ちょっとドライでクールな
サウンド作りになっていて、お洒落な都会のジャズクラブでライブで聞きたくなる・・・・・・・・
なお、「シエスタ」はボーカルなしのインスツメンタル曲も入っているので、こちらと聞き比べてみるのも一興だ。。。。。

「柳沢暁子/私(猫とボサノバ)」

日本人のボサノバアーティストの中で、最近一番お気に入りなのが、柳沢暁子さんである。彼女の歌を初めて
聞いたのは、カーラジオだったが、優しく透き通るような声と、シンプルなのに厚みのある音作りに感心させられた。
家に帰ってから、インターネットで検索をすると彼女のホームページが直ぐ見つかった♪ メールマガジンもあるので
早速申し込みをしたが、それ以来のファンである。丁度1年くらい前のことだ・・・・・・残念ながら、今彼女はブラジルに
音楽留学をしている関係で、メールマガジンは休刊となっているが、帰国の再開が待ち遠しい・・・・・・・

最近癒し系と言われる音楽があまた溢れているが、私にとって、ボサノバを聞くことが一番の癒しである。それも
本場ブラジルのサンバ色の強いボサノバではなく、日本人による都会の香りの強いメロウで、スローなテンポの
ボサノバが一番好きなのだ・・・・・例えば、大野雄二、中村善郎、小野リサetc 日本人独特のしっとりとした情感が
ボサノバのよって引き出されるのがなんとも言えないほど好きだ・・・・・・・・
この「私」という曲は、さらりとしたサウンドに彼女の優しい声がとてもマッチしていて、彼女の良さが一番分かると
思う。歌詞の内容も、「自分探し」をテーマしたような内容で共感出来るところが多い。非常に良く出来た曲だと思う。
音楽を利用したメンタルカウンセリングをやるとしたら、是非一度使ってみたいと思う。。。。。。

BAR FAIRGROUND@下北沢
2001年7号の「GQ」でボサノバ特集を掲載した際に、ボサノバを楽しめるお店が何軒か出ていたが、落ちついた
大人の店としてかなり雰囲気が良いと誉めてあったのが気になっていた。居酒屋巡りが忙しく、下北沢にきても
なかなか寄る時間が作れず、結局2年以上経ってしまった・・・・・・
お店の場所は、駅から少し歩くが、駅そばの喧騒から離れている。看板が全く出ていないので、見つけるのに
ちょっと時間が掛かったが、地下1階にあるお店の入り口からして、なかなか良い雰囲気だ♪
カウンターに席を取って、カクテルを飲み始める・・・・・・・店内はかなりゆったりとしたレイアウトで、シックなインテリア
がいかにも大人のバーという感じで悪くない。

店内には、控え目なボリュームでBGMが流れている。残念ながら、ボサノバではなかったが、リクエストがきくようだ。
まよわずジョアン・ジルベルトを頼んだ。アルバム「瞑想の部屋」をマスターが選んで、CDをセットしてくれた・・・・・・・・
まるまる1枚分聞きながら、ドライマティーニをお代わりしていく・・・・・・・1週間分の疲れが取れていくような気がした。
終電車ぎりぎりまで店内にいたが、女性の一人客が2人と常連客らしきお客がいただけで、かなり落ち着いた雰囲気
を楽しめた。ちなみにこの店は、代々木上原の「青」と系列店らしい。。。。。。。

(世田谷区北沢2-3-12B1 3411-2739)



柳沢暁子・ミニライブ;2004年2月14日カフェ フーケ玉川店

柳沢暁子さんのボサノバをライブで聞いてみたいと思っていたのに、なかなかチャンスがなくて残念な思いを
していたところ、二子玉川高島屋の1階にある「カフェ フーケ」でミニライブをやっていると彼女のサイトで見た♪
夕方の6時と7時とちょっと早めの時間帯だが、仕事を少し早めに片付けていけば、なんとかなる・・・・・・・
ということで、夕方の買物客で混雑する店内をすりぬけて、本館はじにあるお店にたどり着いたのいは、演奏開始
直前の時間だった。込んでいたら、どうしようと懸念していたのだが、入り口付近が行列していた訳でもなく、驚くほど
すんなりと店内へ。 カウンター席からが、一番見やすいだろうからと、2席分確保してほっとしたところで、何処で
演奏をするのか、楽器やマイクの場所を探したがない! あれ、確か今日だと思ったけど。変だな、ライブをこれから
やろうという雰囲気が全くない。しかし、よく見ると、なんと自分が今座っているカウンター席に彼女がいて、仲間と
世間話しをしているではないの(笑) ジーパン&セーター姿だったので、普通のお客さんだと思っていたら、柳沢
暁子さん本人ですよ。 あー、良かった♪ 日にちを間違えた訳ではなかった。これで同伴の女性に首を絞められず
に済んだ(笑) しかし、驚いたことに、演奏する時間になった段階で、お店の奥からギター、フルート、マイクセット等を
さっと持ってきて、あっという間にセッティングしまい、ギターのチューニングもPAの調整もさくっとやってのけて、5分
遅れの時間で、ライブをスタートさせてしまった。凄い!スタッフなしで演奏者二人だけで手馴れた感じで、作業をして
いるのが、なんだかとても小気味良くて嬉しくなってしまった・・・・・・・

(フルート演奏をバックに自曲を歌う柳沢さん)

スタートは、ジョビンの「Desafinado」。私の好きな曲で、昔関内の横浜球場で「コンコードジャズフェスティバル」が
あった時、スタン・ゲッツが自分の出番の一番最初に演奏した時もこの曲だった。もともと「ゲッツ・ジルベルト」の中に
収められていた曲なので、スタン・ゲッツが好んで演奏しても不思議ではない。真夏の夕暮れに、スタン・ゲッツの
テナーサックスが流れ始めた瞬間、鳥肌が立ったのを憶えている・・・・・・・この名曲を柳沢さんは、ギターとフルートで
さらっと歌い始めた。あぁ、この声だ♪ 優しく透き通るような声が心に染みる・・・・・素晴らしい!ライブで、ほんの
数メートル先で、彼女が歌っている。大吟醸の地酒を呑みながら、しみじみと聞き入ってしまった。しかし、彼女の良さ
は、絶対オリジナルの日本語の歌詞の曲にあると思う。歌詞の内容もさることながら、情感の入り方が全然違うのだ。
この日は、新しいアルバム用に作った曲も演奏してくれたが、かなり良かった♪ 是非セカンドアルバムの完成を
期待したい・・・・・・
結局この日は、柳沢さんのオリジナル曲とスタンダード曲と織り交ぜて1時間以上聞くことが出来た♪
最後に、彼女のオリジナルCD「猫とボサノバ」のカバーに直筆のサインを貰ったのは、言うまでもない。。。。。。

(直筆サイン入り「猫とボサノバ」CD、そして出羽桜大吟醸)

最後に、書いておかなければいけないことがある。それは、ライブ会場だった「カフェ フーケ」のことだ。
名前の通り、「カフェ」だから、美味しそうなフルーツタルトやケーキ、パンがあったりと、とてもお洒落なお店なのだが、
なんと十四代がおいてあるのだ! カウンター席に座った時に、飲物を何するかマスターに聞かれた際に、メニュー
の隅にさりげなく書いてあったのに気がついて、「十四代」を注文してみた。そうしたら、マスターが、この酒だけは、
特別においてあるという返事だった。そこで、「何故この酒だけおいてあるの?」と更に突っ込んで聞いてみたところ、
なんと高木さんが、東京農大の学生だった頃に、この店でアルバイトを長くしていたそうだ。その頃からの付き合いで
十四代を作り始めたときに、試飲をしたりして「これなら、売れる」と励ましたそうだ。アルバイト学生の時には、ちょっと
頼りない感じがあったそうだが、今や誰しも羨むほどの存在になって頼もしくなった!とマスターは誉めていた・・・・・・
そんな訳で、十四代は、玉川店と青山店に特別においてあるそうだ。ちなみに、マスターは、三軒茶屋「赤鬼」の常連
さんだそうだ(笑)。 ここで地酒と日本料理を堪能して、日頃のストレスを解消しているらしい・・・・・・・
ところで、肝心の十四代は、というと当日のお客さんに人気で、売り切れてしまったそうだ。残念!その代わりに、
薦められたのが、出羽桜大吟醸だ。1000円で正一合分徳利に入れてくれた♪ 美味しい地酒とボサノバの相性は
抜群であることを強調しておきたい(笑) 一度是非お試しあれ!
カフェ フーケ ホームページ;http://www.le-cafe.co.jp/topmenu/info.html

paris match 5th Anniversary



最近夢中なのが、paris match。偶然HMVでこのアルバムを試聴したのがきっかけだったが、13曲目の「Cream」に
思わず聞きほれてしまった・・・・♪今宵も私一人でハイウエイを湖のほとり向う・・・・・せめて酔うならぺルノーに♪
特に、ピアノがイイ、泣かせてくれる。正直、この1曲のために買っても良いと思った・・・・・滅多にないことだが、丸々CD一枚分
聞いてしまった。

あと、ボーカルのシミズマリの声がイイ! ちょっとハスキーボイスで、艶がある声で、力まず自然体で歌っているのが、素晴らしい。
才能がある人がやれば、これほどまでにないハイセンスなボサノバが出来るというのは、坂本龍一がCASAで証明していたが、
もっと身近にところにこんなグループがいるとは、知らなかった・・・・・・・仕方ないことだが、日本人が歌うボサノバは、往々にして
ブラジル原曲のコピーに走り勝ちなところがある。アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトの影響を受けない方が無理と
いうものだから・・・・・・・しかし、このグループにはそんな呪縛が全く感じられない。自由にサウンドを作り、その表現方法として
ボサノバやサンバを使っている。だから、返って日本人受けする叙情感たっぷりのボサノバ演歌(?)みたいな曲:CREAMが造れる
のだ。ただし、危険なのは、あまりにウエットになり過ぎて、曲全体がどろどろしてきて、本当に演歌っぽくなるところがある。
例えば、丸山圭子の「どうぞこのまま」とかやまがたすみこの「夏の光に」がこれにあたる・・・・・・・         
でも、そうならないのは、ボーカルのシミズマリのドライな声質とセンスの良い編曲と丁寧な曲作りだと思う。
全員が集まってのライブ演奏はしない方針らしいので無理かもしれないが、もし叶うことなら、この都会の香りがするグループの
ライブを一度で良いから見てみたいものだ。。。。。

Jazz Live at 徳多和良 (6月4日)

北千住の立ち飲み店「徳多和良」は、一度行くだけで病みつきになる魅力があり、常連さん達も多彩な人が多い♪
今回は、そんな常連さんの中でジャズピアノ奏者のYagoさん(トイハルヲさん)が、音楽好きなマスターが最近多忙なため、
ライブを全然聞いていないとのことから、マスターのために出張ライブを企画してくれることになった・・・・・・・

当日の演奏メンバーは4名(ボーカル;クドウナオコさん、トイハルヲさん;キーボード、キノシタコータさん:エレキベース、
たいこさん:ドラムス)。決して広いとは言えないお店の奥に、メンバーの楽器、アンプ等を設置して、演奏をしてくれることになった。
16時のスタート前にお店に到着したところ、セッティングは既に完了し、リハーサルが始まっている・・・・・いきなりスタートしたのは
ボサノバの名曲「ス・ワンダフル」! ひやぁ〜、嬉しい! Yagoさん(トイハルヲさん)のエレキピアノとクドウナオコさんのボーカルが
良い感じで絡んでいきます♪ 素晴らしい! リハーサルなのでフルコーラスの演奏ではないけど、ちょっと聞いただけでぐぐっと
来ましたね。これは本番が楽しみだ♪ 

だんだんスタート時間が近づくに連れて、続々とお客さんがやってくる・・・・・お店に貼ってあるポスターを見てやって来てくれた
常連さん達がかなり多い。いつも感心することだが、このお店に惚れ込んでいるから、こういうイベントには積極的に協力して
くれるのだろう。素晴らしいことだ・・・・・・お店の外までお客さんが溢れてきた。これだけお客さんで一杯になったのは初めてかな。
お店の戸を外して、フルオープンの状態にして、外からも中の様子が分かるようにしたぞ。

定刻の16時にライブスタート♪ 最初は、ソニーロリンズの名盤「サキスホン・コロッサス」にある「モリタート」だ。
Yagoさんは、メロディアンやエレキピアノを縦横無尽に弾き会場を盛り上げていく。ボーカルのクドウナオコさんの声がまた
素晴らしい♪ ハリのある声なのに、艶があってしっとりとしている。ドラムは、スペースの関係で、フルセットのドラムが入らないが、
素晴らしいリズム感だ。なんだか踊りたくなってしまう♪ 気がつくと仲間の祝君がドラムの横で踊っているではないか(笑)
結局マスターのリクエスト曲「テネシーワルツ」を始めとして、ジャズスタンダード、ボサノバ曲など誰もが楽しめるものを1時間近くも
熱演して戴いた。ホント楽しかったです。皆さん、ありがとうございましたm(__ __)m  このライブは是非定例化したいですね♪


(Yagoさん達が熱演中)         (店外まで一杯のお客さん)

で、ライブが終了した後は、全員で宴会モードに突入! 当日は美味しいものが満載!
お店の入り口で天日干ししていた「甘鯛興津風一夜干し」が塩加減、焼加減とも最高の旨さ♪
あと、こちの天ぷらは、汁で食べるのではなくお塩(抹茶塩)を掛けて食べる。これがまた旨いっ!!
閉店まで飲み会は続いたが、後から参加したメンバーが、本日婚約したとの報告で、これでまた乾杯!!!
お幸せにね♪ それにしても土砂降りの雨を吹っ飛ばす勢いの良いことづくめ良い飲み会でした。。。。。。


(甘鯛興津風一夜干し:めちゃ×2美味い) (こちの天ぷら)

JOÃO GILBERTO LIVE IN TOKYO

今だから言えるが、小学生の頃不登校だった。何をしても、何を見ても楽しいなんて思えず、生きていることが苦痛だった。
首を吊るか、川に飛び込むか、どうやったら簡単に死ねるのか、そんなことばかり考えていた頃がある。結果的には死なずに
今まで生きてきて良かったと思っているが、あの頃の自分には、絶対未来のある人生があるなんて考えることが出来なかった・・・

そんな暗くて鬱屈した時期に、たまたまFMラジオ(ジャズフラッシュというNHKのジャズ番組)で流れたのが、「GETZ /GILBERTO」
の中の「DESAFINADO」だ。ジョアン・ジルベルトの囁く様な歌声で曲がスタートして、途中でスタン・ゲッツのテナーサックスが
流れる様に絡んでいく・・・・この曲を聴いた時に、南の島の楽園の歌を聞いた様な気がして、なんだかとても良い気分だった・・・・
さんさんと輝く太陽、抜けるような青い空が頭に浮かんできた、、、、そして椰子の木陰のベンチで子守唄を聞くみたいに、この曲を
聞いていた、、、、そう、今までの暗い気持ちが少し楽になった気がした。そこで翌日に貯金箱からお金を出して、近所のレコード屋
に買いに走ったが、有名なLPなので、田舎のレコード屋にもこのLPはあり、すぐに買うことが出来た・・・・後はレコード盤が擦り切れ
る程何度も何度も聞いたのは言うまでもない・・・・・・・そして、その日以来私は熱烈なボサノバファンになった。


時は流れて、1980年夏横浜球場でのコンコードジャズフェスティバル。
スタンゲッツがメインゲストとして登場して、最初に演奏したのが、「DESAFINADO」だった。
夕暮れの横浜球場はとても暑くて、じっとしているだけで汗が噴出してくる・・・・それがまた何だかリオの町の中で聞いている様な
気分になって、とても居心地が良い♪  そう、なんだかあのレコードのメンバーが目の前で演奏している様な感じがして、凄く
嬉しかった。スタンゲッツ独特のテナーの泣き節が、夕暮れの空に溶けるように鳴り響いていく・・・・これぞ「ボサノバ」という感じに
球場のあった関内全体に鳴り響いていった。

(1963年リリース:日本でも大ヒットしたボサノバの名盤中の名盤:GETZ /GILBERTO)

そして、1986年、アントニオ・カルロス・ジョビンが家族とともに来日して、日本中を講演して廻ったが、なんと私の故郷:清水市で
ライブコンサートがあった! それもホールではなく、清水港の岸壁でだ。ただし、高中正義とのダブルイベントコンサートのため、
演奏がスタートしたのは、まだ日差しが強い午後3時。 富士山を眺めながらのライブも悪くなかったが、とにかく暑いのに
参った・・・・・でも、この暑さを何ともせずにジョビン・ファミリーは演奏を続けていき、高中正義目当てで来ている若いお客も
サンバのリズムで盛り上がってきた♪ そうこの清水の町は、サッカーの町だからブラジル音楽がとても良く似合う・・・・・
イパネマの娘、WAVE、ジェットのサンバ等お馴染みの曲はもちろんブラジルで発表したばかりの新曲なども披露してくれて、
ファンとしては最高の気分だ。もちろんクーラーに入れて持参した冷たいビールでご機嫌になったせいもあるが(笑)
そして、「DESAFINADO」も終盤近くで演奏された。そう、これが聞きたかった!
じわじわと昔聞いた 「GETZ /GILBERTO」の感動が再び蘇ってきた・・・・・本当はこのレコーディングメンバーで生のライブで
聞きたかったが、風の噂によれば、ジョアン・ジルベルトは、引きこもりの人で表舞台で演奏することが滅多に無いし、
外国に出かけてまでライブをすることなど絶対考えられないと言われていたので、まさか彼のライブを目の前で聞くことが
出来るとは予想もしていなかった、、、、、、2003年秋にライブが東京で開催されるまでは。

(1967年リリース:アントニオ・カルロス・ジョビンの代表作:WAVE)

2006年11月5日(日)有楽町東京国際フォーラムホールA。とうとうボサノバの神様と賞賛れているジョアン・ジルベルトの
ライブにやってきた。それも、滅多に買うことのないS席でだ(笑) ブルーノートでさえも一番安い席にしか座らないのに、
これは当たり前という感じでS席を購入していた。でも、それでも神様まで距離があった、、、二階席の最前列なのに(涙)

開場時間の4時に間に合う様に有楽町の国際フォーラムに到着した。演奏開始は5時とのことだが、遅れることは予め
分かっている。昨日は、1時間遅れたらしい(苦笑)
そして、5時になって席に戻ったところで、開場に「アナウンス」がながれ、ホテルをこれから出るので、演奏開始まで暫く
時間が掛かるとのこと、、、、、これも予め分かっている。何せ、ブラジルでは時間は目安にしか過ぎないのだ。何でも
きっちりとスケジュール通りに物事を運ばなければ気が済まない日本人とは違う・・・・・のんびりと彼の到着を待つとしよう♪

結局演奏は40分ほどの遅れでスタートした♪
広い会場の中で、ギター1本抱えたボサノバの神様の声は、とても優しくて、第一声は、「コンバンワ」で始まった・・・・・・
かなり高齢なのに、なんと透き通る様な声だろう。レコードで聞いた声と変わらない優しくて、小さな囁く様な声で、ギターを
弾きながら歌い始めた。お馴染みの「イパネマんの娘」、「三月の水」、「WAVE」、「コルコバード」などの歌をどんどん歌って
くれる。そうそう次から次へと、歌ってくれる。MCは殆ど無いが、話しよりも歌を聞きに来ているお客が殆どなので、たくさん
歌ってくれる方が嬉しい♪ 

しかし、なかなか「DESAFINADO」が出てこない(涙) 果たして何時になったら、出てくるのかな?
そうこう聞いている内に、一旦演奏は終了してしまった。これは、アンコールで演奏してくれるのか?
心配していると、アンコールに応えて彼が出てきたら、次から次へと歌ってくれるではないか。何と「イパネマの娘」は2回も
歌ってくれた(笑) そして、「DESAFINADO」も出てきた! 
あぁ、良かったぁ〜〜。これでようやく時を超えて、あの名盤GETZ /GILBERTOの演奏メンバーを生で聞くことが出来た!
長年の思いを叶えることが出来て、とても嬉しかった・・・・・・・これで思い残すことはないと、胸が一杯になった。

ボサノバの神様は、最後に聴衆に向かって丁寧なお辞儀をした後、ギターを抱えたまま静かに退場していった。
再び彼の歌声を、日本で聞くことが出来るのか全く分からないが、神様には何時までも元気で歌って欲しい。。。。。。

  
(神様が聴衆にお辞儀をしているシーン)    (ギターを抱えて退場する神様)


 


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